高橋 康夫

東京都出身。京都造形芸術大学大学院修士課程修了(環境デザイン領域)。

東京都職員として公園や庭園の整備、管理運営など公園行政に携わる。その後、公益財団法人 東京都公園協会入社。神代植物公園園長、緑と水の市民カレッジ事務局長を歴任。現在、一般社団法人 日本庭園協会会長、エコ・シビルエンジニアリング研究会―市民環境村塾代表理事。日本植物園協会名誉会員。

 

一言メッセージ

東京都に在職中、都立文化財庭園の保存管理計画に携わり、日本庭園の魅力を知りました。特に江戸は諸大名の庭園が1000カ所以上あったと言われ、庭園文化が花開いた緑豊かな庭園都市だったのです。その後、明治維新により大名庭園の多くは消滅し、さらに、関東大震災、東京大空襲など壊滅的な震災や戦災など大きな災害を乗り越えて、奇跡的に生き残った数カ所庭園が、現在文化財庭園として保存活用されています。この「奇跡の庭園」のルーツを探り、その特徴及び庭園の見方や楽しみ方を考えながら、一緒に名園を訪ねましょう。そこには時代を超えた日本庭園文化が見えてきます。

この講師のレッスン一覧


日本庭園 ~その歴史と美の世界~ 第1回

世界の人々から愛される日本庭園の魅力は、美しさに加えて日本の文化、宗教、時代背景など、様々な要素が凝縮されているところにあります。日本庭園に造詣が深く目の肥えた訪日客も増えた昨今、より深く理解して楽しんで頂くために、ガイドには様々な専門的な基礎知識が求められます。   通訳ガイドアカデミアの新カテゴリー「専門講座」の第1弾として、日本庭園協会会長 高橋康夫氏による「日本庭園 ~その歴史と美の世界~」をお届けします。日本庭園協会は、大正7年に当時明治神宮の杜の造成を手掛けた東京帝国大学 本多清六教授が発起人となり発足した日本で最も長い歴史を持つ由緒ある団体であり、このコンテンツは、まさに現在の日本庭園に関する最高権威が日本庭園の素晴らしさを体系的にわかりやすく語る、通訳ガイドアカデミアが絶対の自信を持ってお勧めするものです。   第1回では、原初の庭から近代の庭まで、日本庭園の発展の歴史を、宗教、思想、文化、作庭に影響を与えた人物などに関する詳しい解説を織り交ぜながら辿っていきます。   是非、この機会に日本庭園に関する専門的知識の基本を学んでおきましょう。

日本庭園 ~その歴史と美の世界~ 第2回

ご好評を戴きました日本庭園協会会長 高橋康夫氏による「日本庭園 ~その歴史と美の世界~」の続編をお届けします。   2020年9月30日リリースの第1回では原初の庭から近代の庭まで、日本庭園の発展の歴史をその背景にある宗教、思想や文化、そして作庭に影響を与えた人物などとともに詳しく解説しました。今回の第2回目では、まず世界の観光客を魅了する日本庭園の特徴について詳しく解説します。次にかつて江戸の街を空前の庭園都市としてかたち造った大名庭園について、今の東京に奇跡のように残る幾つかの代表的な名園を例に、その成り立ちや文化的価値を学びます。最後に日本庭園の魅力をどのように感じ、楽しんだらよいのかについてもお話しします。   第1回、2回を合わせて全4レッスン、全編完結となります。専門講座「日本庭園 ~その歴史と美の世界~」を第2回から視聴された方は、是非第1回もご覧になってください。そして最高権威による解説を通じて日本庭園に関する基礎知識を学び、世界各国から訪れる日本庭園愛好家にその素晴らしさを伝えられるようになっていただければと思います。