「浮世絵」は17世紀後半から20世紀初頭にかけて、大衆向けの娯楽として制作された絵画の一種です。訪日外国人にも日本的なデザイン、構図、色遣い、テーマなど、さまざまな魅力により人気が高い美術品でもあります。
本講座の講師は、創業1590年、徳川家康公と共に江戸入りし、浮世絵の総合プロジューサーである版元、現在は日本橋の扇子・団扇和紙の専門店として、江戸、明治そして現代と同じ場所で、伝統と格式、江戸の粋という美を守り続けてきた「伊場仙」の14代目当主、吉田誠男氏です。
作り手側ならではの制作過程の仕組み、関わった人々の印の見分け方、はたまた江戸人の暮らしや世相背景、現代のポップカルチャーへの影響など、講師の軽妙かつ分かり易い話を満喫し、お土産物としても美術品としても絶大な人気を誇る浮世絵を如何に深く、面白く、観るのか? 様々な切り口でガイディングを更に深め、お客様に一歩踏み込んだ浮世絵の世界を紹介してください。