「寿司や天ぷらは自国にもあるが、日本で食べると全然味が違う。」「日本に来て初めて刺身の美味しさを知った。」という声をよく聞きます。
なぜ日本で食べる和食、特に生魚を使った料理は美味しく感じるのでしょうか。新鮮な材料の他に、調理器具、調理技術、調味料、食器など様々な要素が重なり、奇跡が生まれていることを紹介しています。
肉と魚の消費量の推移から始まり、「生の魚は苦手」なお客様にトライしてもらうコツで締めくくる本作は、和食の素晴らしさを伝えるネタの宝庫です。旅する味覚が、五感が喜ぶ和食体験で磨かれてゆくことを語り尽くしている秀悦な作品です。