外国人観光客を通訳ガイドが仏教寺院にご案内する際、仏像や建築物を美術的な視点から説明出来たら、お客様の理解や興味が更に深まり、ゲストの寺院訪問はより素晴らしい体験として心に刻まれるでしょう。
今回の専門講座は仏教美術、特に仏像の鑑賞に焦点をあて、仏像美術研究で知られる村松哲文駒澤大学教授が2回にわたり、仏像美術の歴史、様式、鑑賞ポイントなど基本情報、専門知識をわかりやすく軽快な語り口で解説いたします。
第1回は、仏像が信仰されるようになった背景から始まり、歴史的な流れ、基本情報、作り方や素材を知る事によってどんな真実がわかってくるかを中心に学びます。第2回では関東と関西の寺院にある、お馴染みの仏像から、あまり知られてない特徴的な仏像を具体的に紹介します。
仏像が作られた理由、その時々の政治・経済・社会情勢など、一体の仏像にどんなメッセージがこめられているのかを知ると、より一層仏像の魅力が見えてくるでしょう。